7階西病棟 副看護師長
私は、現在は消化器内科病棟で副看護師長をしています。看護師になって、手術室、ICUで仕事をしていましたが、当時は比較的個性が強いと言われるところにいました。個性が強いというのは、それぞれが自分の考えを持っているという意味で、とてもプロフェッショナル意識の強い集団の中で鍛えられたかと思います。ICUで主任になり、メンバーを育成する立場になりました。最初の1年は、自分がメンバーからどう思われているのかということがとにかく気になり、私が主任になったところで何ができるのかという思いを抱き、悩み続ける毎日を過ごしていました。そんな悩みを抱えていることを気づいてくれていた師長は、何度も何度も「そのままのあなたでいいんだよ」と、私の強みや良さを評価して下さりながら、それをメンバーにどう活かせばいいかなどのヒントやアドバイスを下さいました。少しずつですが変わってくことができました。自分がどう思われているかを気にすることよりも、メンバーの悩み、課題、成長を気に掛けていくことが大事だと思うようになり、メンバーの強みや良さを見つけようとするようになりました。主任になって3年目には、「主任さん、主任さん」とよく声を掛けられるようになり、頼りにしていくれているんだ、親しみを感じてくれているんだという実感を得ることができ、メンバーとの関わりがどんどん楽しくなっていきました。
どんな意見も受け止めて、メンバーの意見や考えを尊重し、達成感ある仕事をしてもらいたい
マネジメントをする立場になって、私が日頃から心掛けていることは、どんな意見に対してもいったんすべて聴き、受け止めるということです。これは、自部署のメンバーに対してだけではありません。医師や他職種、他部署のスタッフに対しても同様です。人はそれぞれ考え方も違いますし、立場も違います。私が自分の意見を優先し、相手に言うことを聞かせようとしたり、それが高じて対立姿勢になって事を進めようとしても、良い成果に結びつくことは難しいということを経験的に理解しているつもりです。大切なことは、患者さんに対してよいサービスを提供するためにどうするかということです。そのためには、それぞれが考えていることを、しっかり聴き、その上で、どうしていくかということを一緒に考えることを大切にしています。また、しっかり聴く姿勢で臨むことは、メンバー一人ひとりが自分の考えやアイデアを言いやすくなるので、看護の質の向上につながると考えています。実際に、私たちの仕事は必ずしも正解があるわけではありませんし、また予測不能な変化の中で仕事をしており、その中で適切に対処をしていかなければなりません。大変難しい局面で
の判断も多々あり、そういう中で仕事をしているメンバーに対して、一緒に考えていくことで安心して仕事をしてもらいたいですし、自分の考えを発してもらうことで達成感を感じて仕事をしてもらいたいと思ってこれまでやってきました。
メンバーのキャリアアップを支援し、チームとしての看護力の向上にチャレンジしたい
昨年の4月に、現在の部署に異動になりました。同じ病院で働いていても、この病院はたくさんの人が働いているので、知らない人ばかりでした。「あの人、誰?」って感じで思われているんではないかと、受け入れてもらえるのかどうかがとても不安でした。正直言うと、少し、構えていました。しかし、そんなことは杞憂に終わりました。私は、まず、名前と顔を覚えるという基本的なことを優先しました。また、スタッフの少ない夜勤の時は話すタイミングが作りやすいので、一人ひとりに対してたとえ少しの時間でも話すようにしました。自分との共通点、そのメンバーの良いところ、プライベートも含めて仕事以外のこと・・・。また、経験年数の少ない若いメンバーとのコミュニケーションでは悩みや相談事を聞くようにしました。メンバーのことを知っていくプロセスはとても楽しいですし、日毎、接点が増え、関係性がどんどん深まっていくことで自分の居場所にどんどん愛着が湧いてきます。今は、メンバー自身の将来についてとても関心があるので、必要だと思う研修会の参加の提案をしたり、内容によっては私が参加する際に誘ったりしながら、キャリアアップのアドバイスをするようにしています。そして、メンバーのキャリアアップを支援することを通じて、部署のチームとしての看護力の向上にチャレンジしたいと思います。
中学生の頃、テレビドラマで見た看護師に漠然と憧れを感じていましたが、高校時代に身内の不幸を経験し、命を考えるようになりました。人に役に立つ仕事に就こうと思い、看護師になりました。看護師1年目は本当に大変な1年でした。学生時代、実習で学んだはずなのに、1人前として信頼されていない、役割を果たせていないという無力感に苛まれました。仕事に追われ、患者さんの話を聴いてあげる余裕もなく、またしなければならない勉強も寝不足でなかなか進まない状態でした。終末期の患者さんが日々悪くなっていく、亡くなられるのを見ていく中で、何をしてあげればいいのか、学んでも学んでも正解が見えずに、自分が担当で良いかなという気持ちで仕事をしていました。でも、ある患者さんと長く関わる機会ができ、その患者さんとしっかりコミュニケーションが取れ、ご家族からも「よろしくね!」と信頼されるようになりました。私が病室にいない時の状況なども教えて下さる関係が築け、そういう情報も含めて患者さんへの対応についてチームに対して私が主体的に情報提供できるようになり、この仕事の喜びを感じるようになりました。一人の患者さんへの日々の声掛け、家族への声掛けから始まるコミュニケーション、それが信頼の絆になり、もっと良い看護をしていきたいと思うようになりました。
5階西病棟
6階西病棟
7階西病棟
5階東病棟
入院中の祖父を見舞いに病院に行った時に、祖父が何かを訴えているのですが全くわからず、コミュニケーションが取れなくて怖い気持ちになった経験があります。その時に、看護師さんが祖父の体をさする、水を飲ませる・・・正直言って、私が安心しました。苦しんでいる患者の祖父や不安になる家族の私を安心させてくれる看護師さんを見た時に看護師になりたいと思った決定的瞬間でした。東京で看護師を3年間やりました。看病ができない、家族がいない、家族がどうしていいのかわからないなどの理由で、いわゆる社会的入院をしている患者さんとたくさん関わりました。その病院を退職して、看護師、社会福祉士、のキャリアを活かして母校で実習指導の教員をしていました。退院支援や在宅看護を学習し、実践できるような教育を、特に家族の視点も大切にしながら学生に現場体験をさせていました。
看護師になる前は医療分野ではない仕事をしていました。同級生に看護師が多く、話を聞く機会がよくあり、自分にも専門的な知識や技術が身につけられたらいいと思っていたので、看護師になることにチャレンジしました。勉強して看護師になることができましたが、実際に仕事を始めて感じたのは、やはり仕事を手際よくしていかないといけないということでした。どちらかというと緊張する方で、どうしたらいいんだろうと頭が真っ白になったり、仕事がうまく進まないことも多々ありました。でも、私に付いて下さったプリセプターが、いい先輩で「誰でもうまくいかない経験はするよ、次にどうするかが大事」と言って私を受け入れて下さり、励ましながら前向きな指導を頂きながら新人時代を乗り越えることができました。そういう指導があったので、