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気が付けば私も母と同じ道をめざす

iawata-7私の母は看護師としてフルに働いていたため、幼いころから夜勤に出かける母の背中を見たり、祖母と留守番していると朝に母が帰ってきたり、という看護師の生活スタイルが、私の中で自然になっていました。そんな日々を過ごすうち、気が付けば私も母と同じ道に進みたいと思うようになり、看護師を目指しました。看護を学ぶうちに「人の痛みや苦しみにより添った仕事がしたい」という気持ちが強くなり、今日まで仕事をしてきました。
当院には新卒で就職しましたが、初めは何もできない自分に焦りを覚え、2年目の先輩がとても大きく見えたことを今も覚えています。

 

出来る限り患者さまの声を聴いて看護に活かす

私は今、看護師になって20年目なのですが、病棟やICUの経験を経て、今は外来で勤務しています。外来は病棟とは違い24時間患者さまと関わることは出来ません。限られた時間の中で多くの患者さまと接するために、ともすれば業務に流され看護がうすくなってしまいます。どんなに医学が進歩しても看護の原点は優しさ、思いやり、痛み、苦しみにより添える心だと思っています。もう少し気持ちに余裕をもって患者さまの声を聴いていきたいと思います。

 

当院の取り組みの一つに、訪問看護ステーションとの相互研修があり、私も訪問看護ステーションの実習に行きました。その実習で感じたのは、在宅で暮らす療養者の方々の立場で外来看護を考えなければいけないということでした。

 

外来の待ち時間が長いというのは永遠のテーマであり、様々な工夫はしているのですが、訪問看護を受けながら療養している方が受診されるとき、待ち時間の苦痛は大きいというのを実習から学びとりました。それを自ら外来看護師に伝えられない患者さまも多いので、それなら事前に訪問看護師さんから連絡をいただき、横になって待っていただく場所を配慮するなど、外来患者さまの満足度をあげていくためもっと地域の看護師と病院の看護師が連携を取りながら、市民の方々がより良い療養生活が送れる支援を考えていきたいと思っています。

 

WLBを考え、子供の成長と共に自分も頑張っていきたい

今は副師長という役職をいただいていますが、職種の異なるスタッフ間の人間関係を調整するのも私の大きな役割だと考えています。スタッフそれぞれに考えがあるので、異なった考えを融和して働きやすい環境にできるように、私ができるだけ意見を吸い上げ、師長と相談し、問題を解決できるようにと考えています。それが外来看護の質の向上にも繋がっていくと思っています。

 

また、私自身のキャリアとしては、自分にしかできない得意分野を創りたいと思っているのですが、まだまだ子供に手がかかり自分の時間を使って長期研修に参加するのは難しいのが現状です。

そんな状況ですが、先日はインジェクション・トレーナーの研修会に参加させていただき、知識を学んできました。だから今は、それを院内に広げられるように活動したいと考えています。そうしてWLBを考えながらできる範囲で自己学習を重ね、子供の成長を見守りながら頑張っていきたいとと考えています。