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新人時代の最初の3ヵ月は暗中模索、3年目からは看護の楽しみがどんどん増えてきた

中学生の頃、親元を離れて長い間一人で入院した時にある看護師が親代わりに支えてくれました。その看護師から「あなたは看護師に向いているかもね」という一言を真に受け、また、その方に憧れて看護師になろうと思いました。実際に看護師なり、新人の頃は何が正しいのか、間違っているのかさえわからない、報告することもままならない状態でした。頑張っているのに何度も注意されショックを受けていました。夜勤をするようになり、ゆっくりとカルテを見たり、色々な患者さんを看たり、先輩看護師が報告しているのを見て、徐々に異常が何かがわかってきました。看護に楽しみを感じるようになったのは3年目のリーダーになってからです。リーダーになってから周りが見えるようになり、例えば、医師の考えがわかるようになると何でこの薬なのかなとか、何故この指示なのかなとカルテを見て考えるようになりました。新人の最初の3ヶ月は暗中模索でしたが、3年目には看護の楽しみがどんどん増えて来ました。今、新人に対してはわからないことが前提で話をし、反応を見て、わかってない部分を掘り下げるようにしています。


その人を知る大切な情報源を得る日々の関わりを大切にして、適切で質の高い看護に繋げたい

患者が元気になって帰って行くのを見ると看護師の仕事をして来て良かったと思います。仕事のひとつに退院支援がありますが、患者さんにとって何が必要かを考えて指導するよう心掛けています。様々な患者対応の一つひとつの工夫が自分のチカラになっているという実感があります。そこで得たチカラを次の患者さんに活かしたいという気持ちで仕事に取り組んでいます。私が看護をする上で大事にしていることは、忙しくないという風に装うことです。外科病棟なので、バタバタしているとそれが患者さんに伝わるので、忙しい看護師に気遣いし何も言えないということにもなりかねません。それに対して申し訳ないと思うのと、患者さんにとって大事なことを見落とすのでないのかと感じています。少し手を止めるだけで患者さんが話しかけてくれるので、そこで得た情報から適切な看護を考えることができます。また、患者さんの表情も和らぎます。例えば、手術前後は顔がこわばっているので声をかけるとニコッとされることが多いです。その表情を見て、それが本当のその患者さんの姿かなと思うと日々の関わりが大切だなと思います。そういう地道な関わりの中で、患者さんが私の名前を覚えてくれる関係が築けることで、その人に合った適切で質の高い看護に繋がるのではないかと思います。


実習生に私の働く姿を見て具体的な未来像を描いてもらえるよう、私もさらに成長していきたい

2年前から本格的に実習生の指導に関わるようになりました。経験年数が増えると後輩のスタッフから様々なことを相談される立場になり、経験年数と自分の実力が合っているのかなと思う時もありました。しかし、今は、指導の楽しさを感じるようになりました。当面は指導力を上げることにチャレンジしたいです。学生たちの目の輝きが変わり、積極的になっていくのを見ると、指導方法で変わってくることがわかります。実習できていた学生が、その後入職して、再会すると「あの時はお世話になりました」とあいさつに来てくれるのは指導する側としては大変うれしいことです。指導する側に対して、学生たちは意外とハードルが高く、質問し辛いでしょうし、話しにくいかもしれにいので、私が学生さんの部屋に行って、声を掛けて、寄り添って話を聞き、わからないことがあれば一緒に勉強していくということを心掛けています。だんだん話し掛けてくれるようになるので、指導もやはり日々の関わりが大切だと思います。私の働く姿や私の看護を見てもらうことで具体的な未来像を描いてもらえるように私自身もさらに成長していきたいと思います。