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スタッフが「長く働きたい」と思える病院を作りたい

入職してから18年。病院と一緒に成長してきました

iawata-7手に職を持ちたいという思いから看護師を目指した私は、看護学校卒業後、当院に就職しました。入職当初の1ヶ月は旧病院での勤務でしたが、間もなくオープンした現在の新病院への引っ越しにも関わって来たので、振り返ればまさに病院とともに歩んだ18年間と言えます。

ICUでの勤務からスタートし、その後循環器病棟に異動。現在配属されている消化器内科病棟では4年目を迎え、この4月から副看護師長となりました。家庭生活や育児と看護師の仕事を両立させていくことに不安を感じていた時期もありますが、2回の産休・育休を経て、今でもこうして看護師を続けられているのは、地元に密着した温もりのある医療と看護を提供し続けている、当院への強い愛着があったからだと思います。

地域医療連携室と協力しながら、〝その人らしい生き方〟をサポートします

日々、多くの患者さんと関わらせていただいていますが、看護していく上で一番大切なのは、患者さんに根気よく向き合っていく姿勢そのものだと思います。重症で意思疎通を図ることも難しかった患者さんが、元気になって歩いて退院される姿を見るたびに、毎日コツコツ関わることの意味深さを感じます。

中には、相手の目線に立って看護をしていたつもりが一方通行で、患者さんの気持ちを十分汲み取れていなかったのかな、と反省する場面もあります。

特に今働いている消化器内科病棟には終末期の患者さんがたくさん入院しておられるので、〝自分らしい最期の迎え方〟を模索する患者さんに寄り添えるように、スタッフみんなが地道に信頼関係を作って行けるよう頑張っています。当院は地域医療支援病院として、地域住民の方々が退院後、スムーズに生活をはじめられるように、入院してすぐの段階から退院調整を開始しています。地域医療連携室と病棟看護師がしっかり連携できるよう、カンファレンスを定期的に開催し、患者さんやご家族のQOL向上を目指しています。

育児短時間制度・部分休業制度を活用し、キャリアを積んでいく後輩をもっと増やせるように

多くの看護師が結婚や妊娠・出産・育児をきっかけに、病棟勤務を諦めてしまうのはとても勿体ないことだと思いませんか?私は2回、産休・育休を取得しましたが、復帰直後は部分休業制度を活用していました。職場のみんなに協力してもらいながら、出勤時間を遅らせたり、早めに帰らせてもらえたりしたからこそ、ここまで仕事を続けて来られました。

いつも私をサポートしてくれたみんなへの恩返しとして、若い看護師達が気兼ねなく、当たり前のようにこういった制度を活用できるような風土を作っていきたいと思います。長く働いているからこそ味わえる〝看護の醍醐味〟に気付く前に病院を去ってしまう看護師を1人でも減らせるように、これからも自分自身がロールモデルになったつもりで仕事に取り組んでいきたいです!