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赤ちゃんとかかわる仕事に惹かれて助産師に

iawata-2私が勤務しているのは、当院の周産期センターの病棟です。病棟ではお産に立ち会い、産後は産婦さんや新生児のケアを行います。また当院では、病棟の助産師が外来の妊婦健診の介助や保健指導にもあたっています。
助産師を目指すようになったのは、テレビで出産シーンを扱う番組を見たときに、感動とともに「こんな風に赤ちゃんとかかわる仕事があるんだ」と知ったのがきっかけでした。末っ子で育った私は、お友達の妹や弟を見て「うちにも赤ちゃんがほしい」と思いながら大きくなったことから、赤ちゃんとかかわる仕事に惹かれたのかもしれません。

 

ご両親には褒めて認める発言を心がける

新人の頃は、出産に立ち会う時は不安と緊張でいっぱいでした。あるとき、新人の頃に分娩介助をさせていただいたお母さんが、2人目も当院に入院して来られたのですが、偶然2人目も私が介助することになりました。産後にお話をしていると「2人目の時はあなたが落ち着いていて安心したわ」と冗談交じりで笑顔で話してくださいました。その言葉を聞いたときには、新人である私の緊張がお母さんに伝わっていたんだと反省しました(笑)。
それとともに、これまで周りのスタッフだけではなく、お母さん方にも支えられて今の私があるのだと実感しました。
日ごろから気にかけているのは、ご両親への対応です。出産・育児はご両親にとって不安がいっぱいだと思います。完璧を目指そうとしたら出来ないことに目が向いて余計に不安になるので、出来ていることに着眼して「出来ているよ」「大丈夫!」と、褒めて認める発言をするように心がけています。また、出産時には、外で待っているご家族も心配しているだろうと考え、時間が空けばできるだけ状況をご家族に伝えるようにしています。

 

お母さんが赤ちゃんを見る温かい笑顔が大好き

iawata-2_2助産師としてやりがいを感じるのは、お母さんの笑顔を見る時。出産時に辛い表情のお母さんも、赤ちゃんが産まれた瞬間に表情が一変して笑顔がこぼれます。その瞬間が助産師にとってやりがいを感じる時だと思います。また、授乳中などお母さんが赤ちゃんを見る温かい笑顔も大好きです。
また、時にはお腹の中で赤ちゃんの心音が停止するなど、悲しい場面もあり、そんな場面に立ち会うのは辛い時です。気持ちの整理もつかないままに、亡くなった赤ちゃんを分娩することもありますが、そんな時には傍に付き添い、ご両親が気持ちを吐き出して、たくさん涙を流せるように配慮しています。
今、私は子育てをしながら仕事をしているので、自分のために使える時間は限られていて、勉強不足を感じています。だからもっと上手に時間を使い、研修会への参加など、勉強の機会をつくって知識を高めようと考えています。そうすることで、この先の目標を見つけて、キャリアアップしていきたいと思います。