術後の患者さんの元気になっていくプロセスに関われたことで得た新人時代の成長機会

私が看護師になろうとしたきっかけは、自宅で介護を受ける祖母を見て、元気だった祖母がどんどん弱くなり、寝たきりになっていく姿を見て、何かしてあげたい、でも、何もできないという自分に向き合ったことだと思います。看護師になって1年目は消化器外科病棟に配属になりました。大きな手術を終えた患者さんには、傷や痛みがあり大変な状態ですが、リハビリをして日々患者さんが良くなっていき、元気に退院されるプロセスに関われることにとてもやりがいを感じていました。例えば、術後あまり体を動かさないと筋肉が弱くなります。でも、患者さんは辛い状態なのです。そんな状況でも、無理強いせずに、快方というゴールに向けて関わっていく中でする工夫が進歩に繋がることを実感し、この仕事をする喜びと感じることができました。目まぐるしく変化する職場の中で過ごせたことは新人の私には貴重な時間でした。夜勤をするようになってからは、1人でたくさんの患者さんを担当するようになり、重症の患者さんも含めて様々な対処法を覚えることができたのも振り返ると私の成長の機会だったと思います。


病気を抱える中で少しでも幸せな気持ちになれるのかを考えて寄り添っていくのが私たちの仕事

今、消化器内科に所属しています。同じ消化器系でも外科と内科では違います。外科の患者さんは基本的には良くなっていく人たちですが、内科の場合はむしろ悪くなっていく人が多いと言えます。手術を希望していても、手術できる人と手術できない人もいます。手術できない人に対して、またそのご家族がその現実を受け入れることができていない時も多々あります。退院までの期間も長い時間はありません。私たちは、そんな時どうするのか・・・。どうすれば、患者さんやご家族が病気を抱える中で少しでも幸せな気持ちになれるのか、それを考えて寄り添うのが私たちの仕事だと思います。私は、入院された時には、必ずどうしていきたいかをしっかり聞きます。それに対する不安やまた患者さんの認識を確認するようにします。決して、正解めいた回答はしません。その人その人によって希望も違えば事情も違います。だから、しっかりと話を聴くようにしています。また、ご家族に患者さんの意向を伝え、サポート可能な範囲もしっかり聴きます。そこで大切だと思うのは、例えば、横に座って話しやすいような雰囲気を作ったり、日々の状態をこちらが正確に理解しようとする姿勢だと感じています。そういうことを大切にしながら、一緒に考えていくことを大事にしています。


患者さんやご家族に一番近い存在と言ってもらえる看護師として、さらに専門性を高めていきたい

医療には様々な領域があるので、看護師の仕事の魅力も一言で言えないと思います。今の私の仕事に限って言うと、人の人生の最期に関わることができるというのがやりがいになっています。人生の最期に何の疑いもなく一緒にいることができるのは家族だけです。その人たちと一緒に関わり、日常的な身の回りのお世話もでき、話もまるで家族のように気軽に話して頂けるだけでなく、とても感謝されるのです。私たち看護師は、他の医療従事者以上に患者さんと関わる時間が長いので、患者さんやご家族は一番近い存在だったいうようなことを仰って下さいます。それを一番感じるのは、「病院で病気の話以外の話をするのは看護師さんだけ」と言われる時です。今後は、専門性を高めていきたいと思います。皮膚、認知症等の認定看護師を目指し、専門性を突き詰めていきたいと思います。そして、短い時間であっても患者さんが心を開いてくれるコミュニケーションというものを勉強していきたいと思います。心を閉ざしている患者さんの心を開かせて、笑顔を引き出す先輩看護師を見て、「すごいなあ」と・・・そんな看護師になりたいと思います。